シュティッヒマスと 演習 3

シュティッヒマス

「オクターヴ・スパン」よりもシュティッヒマス
 鍵盤の1オクターヴ分の幅はよく「オクターヴ・スパン」 という用語で示されます。しかしエルンストは、前回ブログで紹介した論文にベルリンのRuckers楽器4台について、3オクターヴ分の幹音キイ幅を示す「シュテイッヒマス」という用語を使用。 
 オクターヴの幹音キイ幅「オクターヴ・スパン」 ではなく、3オクターヴ分に拡大する「シュテイッヒマス」を使うと、誤差・バラつき等をならすことができるからです。
 用語はその後、古鍵盤楽器分野では一般化しました。
 参考:現代ピアノのシュテイッヒマスは49.6 cm/17世紀後期イタリアンの例:ca.50 cm/ルッカース:ca.50 cm。(ca.=約)
 18世紀の例:1726年クリストフォリca.49.1cm/1769年タスカンca.46.7 cm/1773年シュタインca.47.5 cm/1800年ブロードウッドca.49.0 cm。
 タスカンのようにラヴァルマン工作によって、フレミッシュ楽器のオリジナル弦スケール変更をせずに音域を拡大しようとしたフランス工匠の楽器は鍵盤幅を狭くしたので、現代作られる18世紀モデルの鍵盤幅は、ほとんどがピアノより狭いのです。


ここで、復習しましょう。

演習 3

問題 

 次の鍵盤写真は現代ピアノのものである。

CIMG1662a.jpg



次のオリジナル楽器(チェンバロ)の鍵盤写真A Bを観察して、それぞれをイタリアン鍵盤、フレミッシュ鍵盤に分類しなさい

鍵盤写真A
nomura1.jpg

   −−−−−−−−−−シュテイッヒマス 50 cmーーーーーーーーー

鍵盤写真B
CIMG1665a1.jpg

    −−−−−−−−−シュテイッヒマス 50 cmーーーーー 

解答は次回。

ヒント:「幅広のD」がイタリアン。

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