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あとだし説明(その二)
バスの豊かなドイツ系ピアノでも「密集和音バス」のBeethoven
Chopinの≪エチュード 作品25−10 ロ短調≫の冒頭は、Chopinの激情を思わせるバスの「動き」であって、「密集和音」のバスではありませんし、重低音の動きの輪郭をはっきりさせる両手オクターヴの重複もあります。密集和音のバスはChopin作品ではまずお目にかかれないBeethoven作品に特徴的なもののひとつです。当時のウィーン・ピアノの透明な(軽い)低音にBeethovenが「ある要求」をしたのです。
多くの初期のドイツ・ピアノやウィーン・ピアノのバス音は英国ピアノより豊かでしたが、さらに低音を重々しく響かせたいBeethovenの要求には応えられなかったようで、Beethovenは重さを付加するための特徴的なバス音の密集書法を用いたと説明されます。低音域の音色上の特徴が作品に投影されているのです。
ほとんどの現代ピアノの最低音域は「音程」がはっきりしませんし、フルコンも迫力と重量感はあっても、当時のウィーン・ピアノより濁り気味のバスなので、自作品の密集バス和音が演奏されるとBeethovenは満足するでしょうか。
現代のベーゼンドルファー
スタインウェイに劣らず人気のベーゼンドルファー。バッハ=小川・式に面白がって直訳すると、ナなんと「悪い村人」。「ウィーン・ピアノの伝統を継承」というイメージ波及もなされますが、現代のベーゼンドルファーはアクションはいうまでもなく音響設計も、本ブログでとりあげてきた「ウィーン古典期のピリオド楽器としてのウィーン・ピアノ」のコンセプトとは全く繋がりませんのでご注意ください。
ヤマハとの新しい関係がどう展開するか興味津津です。
(つづく)
Chopinの≪エチュード 作品25−10 ロ短調≫の冒頭は、Chopinの激情を思わせるバスの「動き」であって、「密集和音」のバスではありませんし、重低音の動きの輪郭をはっきりさせる両手オクターヴの重複もあります。密集和音のバスはChopin作品ではまずお目にかかれないBeethoven作品に特徴的なもののひとつです。当時のウィーン・ピアノの透明な(軽い)低音にBeethovenが「ある要求」をしたのです。
多くの初期のドイツ・ピアノやウィーン・ピアノのバス音は英国ピアノより豊かでしたが、さらに低音を重々しく響かせたいBeethovenの要求には応えられなかったようで、Beethovenは重さを付加するための特徴的なバス音の密集書法を用いたと説明されます。低音域の音色上の特徴が作品に投影されているのです。
ほとんどの現代ピアノの最低音域は「音程」がはっきりしませんし、フルコンも迫力と重量感はあっても、当時のウィーン・ピアノより濁り気味のバスなので、自作品の密集バス和音が演奏されるとBeethovenは満足するでしょうか。
現代のベーゼンドルファー
スタインウェイに劣らず人気のベーゼンドルファー。バッハ=小川・式に面白がって直訳すると、ナなんと「悪い村人」。「ウィーン・ピアノの伝統を継承」というイメージ波及もなされますが、現代のベーゼンドルファーはアクションはいうまでもなく音響設計も、本ブログでとりあげてきた「ウィーン古典期のピリオド楽器としてのウィーン・ピアノ」のコンセプトとは全く繋がりませんのでご注意ください。
ヤマハとの新しい関係がどう展開するか興味津津です。
(つづく)
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