まさに鍵盤楽器の饗宴

レクチャーコンサート 鍵盤音楽の歴史

 去る1月10日(土)、横浜・フィリアホールで、村原京子・鹿児島大学名誉教授のプロデュースするレクチャー・コンサートが開催されました。

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 モダンのフルコンは別として、バッハの遺産目録に記録されながら現存していない幻のラウテンクラヴィーアやらフレミッシュの子ヴァージナルを入れると、古楽器だけでも8台の鍵盤楽器ですから、調律は五人がかりの人海戦術。
 しかも調律は曲に合わせ、このブログで紹介してきたWTC第一巻表紙の渦巻き解読による「リーマン・バッハ律」、1/4SCミーントン律、1/6PCヴァロッティ律、12等分律の使いわけです。
私・野村は母子ヴァージナルの1/4SCミーントン調律を手伝ってきました。こういう努力をしておくと

1.聴衆に、「調律がおかしい」などと受けとられかねないイントネーションの違和感を与えないですむ
2.ミーントン時代の曲に意図的に組み込まれることのある「イントネーションの陰影感の強調」を表現できる


のです。

 特に今回、イタリアンで演奏されたロッシ作曲二短調の《トッカータ》には上記2.の部分があったのですが、会の狙いを超えた領域なので解説もなく、「違いの分かった」人がいたかどうか・・・。それは、12等分律調律であれば全く感知できない世界なのです。

 それにしても大盛会。モーツァルト関連はパスでしたが、素晴らしい才能をもった若い三人の演奏者が弾いたワルター・ピアノのコピーとクラヴィコード、チェンバロを介して私には新しい出合いがもたらされました。
 なんと解説者・村原女史が、N響番組解説者・池辺晋一郎氏の先輩格にあたる都立新宿高等学校出身ということもわかり、事後、女史在学当時の先生方の名前が出て盛り上がりました。

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 写真は左からクラヴィコード:大、小を弾いた佐伯恵美、ラウテンクラヴィーア/フレミッシュ・ヴァージナル/フレンチ・モデルのチェンバロを弾いた山田 貢、フレミッシュ・ヴァージナル/フレンチ・モデルのチェンバロを弾いた寳村いずみの皆さん。
 偶然でしたが、佐伯さんの大きいクラヴィコードの蓋内面のモットーが、母ヴァージナルのそれと同じ SCIENTIA NON HABET INIMICVM NISI IGNORANTEM だったのに驚きました。


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 写真は、ワルター・モデルのフォルテピアノで ベートーヴェンの《月光 1,3楽章》、かたやタッチ感の全く異なるスタィンウェイのフルコンではメシアンの《みどり児イエスに注ぐ20のまなざしより》を「軽々とやってのけた」国内では鹿児島から出たことがないまま、英国・王立音楽大学に留学した竹ノ内 博明君にインタヴュー中の私・野村


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