オリジナルRuckers鍵盤か後補鍵盤か

鍵盤配列補遺

 フレミッシュ、中でもルッカースのオリジナル鍵盤の派生音キイの配列と、現代のピアノに見られるイタリアン起源の配列とが異なるという説明をしてきましたが、かえってややこしくなってしまったようです。写真で見くらべるのが一番。
 下掲の鍵盤は、エディンバラのラッセルコレクション蔵の1638B IR(別著『チェンバロ クラヴィコード オリジナル楽器便覧』― 上巻 47頁)、スタンドとIoannes ローズはイタリア由来と思われるものに取り替えられているが、ノーマル・ダブルの上下鍵盤等、他のアクション部分も殆ど手を加えられていないオリジナル状態にある現存唯一の貴重な世界遺産級楽器の下鍵盤です。黒鍵の質が汚く見えますが、オーク材が古代、沼地に倒れこんで黒く染まり、ボグオークという名の貴重な材になったものを使ったキイです。

いずれもクリックで拡大
Ruckers鍵 盤

これを見ておくと、次の鍵盤はルッカースのオリジナル鍵盤であることがわかります。

ルッカース真正鍵盤、

そして次は? Ruckers銘が書かれているが少なくとも鍵盤は後補ですね。

Ruckers後補鍵盤

楽器クイズ その3

楽器クイズ第3問の答え  3月31日出題

Karest図面
 
 楽器クイズ第3問は、アントワーブのチェンバロ時代を拓いたプレ・ルッカース期の重要楽器、「1548, Karest, Ioes 初期モデルの一つ:カレスト・ヴァージナル(上)の鍵盤についての出題でした。

第3問  下はカレスト楽器の鍵盤です。 上は楽器筐体に収めたもの。下は筐体から出した状態。

      Karest3.jpg
     Karest鍵盤  クリックで拡大


    
 この鍵盤のシャープ・キイの配列には、現代一般的な鍵盤と異なる特徴があります。どこが違うのでしょうか。


考え方 
 現代一般的な鍵盤との比較をすれば良いのだけれど、つぎのピアノのキイを観察して下さい。「むりやり等分割されている」幹音キイ(ピアノの白鍵相当)を眺めてもわかりません。白鍵の分割線と黒鍵の位置関係を観察します。

CIMG1662a.jpg Karest鍵盤

  
 現代ピアノのピアノ鍵盤と違い、派生音キイ(黒鍵)のキイ幅中央に、幹音キイの分割線があるというルッカース楽器の鍵盤デザインに固有の特徴です。この特徴は、ルッカース楽器のトレードマークとして真贋判別の基準にもなっています。 トランスポージング楽器で知られた1638 bIRの鍵盤を観察して下さい。
       1638 bIR鍵盤「トランスポージング楽器」1638 bIRの鍵盤と上鍵盤の最低音域
      1638 bIR上鍵盤バス クリックで拡大
 
 さて、よくよく見ると、カレスト鍵盤の幹音キイ分割線がファ♯キイとラ♯キイの先端中央ではなく、少しずれています。ということは、派生音キイ(黒鍵)同士が寄り、演奏上都合が悪いというフレミッシュ鍵盤の欠点を改善しようとしたのかも知れません。プレ・ルッカース期にはルッカースの鍵盤分割法オンリーではなかったようです。

  いま、ほとんどのチェンバロは現代ピアノのピアノ鍵盤の分割デザインになってしまいました。この現代ピアノの鍵盤分割デザインは、イタリア楽器由来のものです。つまりチェンバロでは、フレンチ・モデルの分割はイタリアンと同じですが、ルッカース・コピーと言いながら、鍵盤の分割デザインまでコピーしないのが当たり前になっています。

余談
 「むりやり等分割されている」幹音キイとはどういうことでしょうか…実は、ドレミの各鍵盤幅とファソラシの幅は本来少し違うことになるのですが、等分割にしてしまいます。そういった現代ピアノのピアノ鍵盤分割のブレは、数字で示すとオクターヴ幅の5/12と7/12の差、0.16ミリほどでごくわずかです。そして、ド♯とレ♯が入っている隙間の幅と、ファ♯ソ♯ラ♯が入っている隙間の幅がかなり違うことで吸収されている事がわかります。



曲タイトルの和訳余聞

ツィーラー作品の曲タイトル

 お知らせした今年のアンサンブル・シェーンフェルト演奏会のプログラム、最後の曲はカール・ミヒャエル・ツィーラー 作曲 ワルツ《ようこそいらっしゃませ》Op. 518

       アンサンブルシェーンフェルトちらし

なぜツィーラー?
  私達は 2002 年の創団以来、ツィーラー作品の演奏を続けています。
 ウィーンフィルをコンサートマスターで卒業したライナー・キュッヘル氏が、ウィーン・リング・アンサンブルを率いて初来日したのが1991年。まだカザルスホールがあり、そこで聞いた僅か9人でオーケストラの響きを奏でるアンサンブル技術にビックリ。プログラムがほとんどツィーラー作品で、わかりやすいツィーラーを楽しく演奏するのも良さそうだと思ったものでした。バッハ、ベートーヴェン、ブラームスでなきゃ・・・という堅物の友人には軽蔑されましたが、「古き良きウィーン情緒とはこれなのか」という認識をした次第です。

 《ようこそいらっしゃませ》の原題は“Hereinspaziert”    なぜかドブリンガー版サロン・オケの楽譜曲名は“Herrreinspaziert”と、r が3つも。(下)

          無題
日本の独和辞典にはないドイツ語
 この曲名、和訳に苦労しました。『相良の独和辞典』にはなく、『三省堂の独和辞典』には「ぶらり入ってくる」、『三修社の独和辞典』は Hereinkommen「入ってくる」を見よ、と「たらい回し」状態でどれも曲名になりません。ドイツ在住の知人へ問い合わせて決めたのが《ようこそいらっしゃいませ》。
 元旦のウィーンフィルのニューイヤーコンサートでは、この曲は1979 年と 2016 年に演奏されています。日本中継は 1991 年からなので、2016 年放映時の和訳が初めてだったのでしょう、「ようこそ」がなく《いらっしゃいませ》。[ようこそ]は無くても良いでしょうが、演奏時のテロップでは《ヘラインシュパツィールト》と、カナ書きで出たので、NHKも和訳に困ったのでは?と思いました。

  ドイツ語の「歓迎の言葉」は、ほかに Willkommen、Servus などがあるのに、日本の独和辞典に無い単語が 使われた理由は、「spazieren 散歩する」と「Herein お入り」の2語が結びついたドイツ語というより、古来 ウィーンの慣用句だったのではと考えています。

 曲想は、わかりやすい、楽しい、踊りたくなるようなグランド・ワルツで、ツィーラー後期の作品です。

アンサンブル・シェーンフェルト演奏会

           アンサンブル・シェーンフェルト演奏会のご案内 

        アンサンブルシェーンフェルトちらし

シェーンフェルトのコンセプト
 愛好家の知識・技能を育てることが、音楽文化のインフラ固めになると思っている私・野村は、2002年創団の「アンサンブル・シェーンフェルト」を指揮して16年。団は20人ほど。二管編成など正規の編成にこだわらず、編曲技術でその響きを聞かせようとする小(サロン)・オーケストラです。
 齢を重ねると、何でも言いあえる集団に所属することがとても大切と実感致します。遠くは沼津から月2回の練習に参加する団員もいて皆の励みにもなっており、活動は人と繋がる練習以上の重要さを増しています。
 因みに、編曲技術で聞かせることを実践中…の極めつき合奏集団は聞いてびっくりアンサンブル音楽三昧! わずか5人でオーケストラ曲を演じます。

スラヴの音楽について ロシア?スラヴ?
 今年の第一部はスラヴ音楽特集です。
 ロシアとスラヴという言葉の違いを調べてみると、スラヴは包括的な用語で、スラヴ諸語を使う人々の総称が「スラヴ民族」とあり、ロシア人はもちろんポーランド人チェコ人も含まれるということです。大国ソビエト連邦を経験したロシアは、 「ロシア民族」という意識があるでしょうが、「スラヴ民族」の一員であって「ロシア民族」とは本来言いません。今回のプログラムはロシア音楽を演奏してみようという趣旨でしたが、スラヴ音楽特集としたほうがあたっています。
  東を向いた人 西を向いた人
東西に広がる広大なロシアは、昔から東からの侵略に脅かされてきました。近代の音楽家にも東を向いた人と西を向いた人がいます。つまり、作風が次第に西方に傾いた主格がチャイコフスキー。東を眺め、特徴的な作風を残した人はボロディンです。このたびの曲数はスラヴの音楽特集とはいえないほどではありますが、この2人の作品をお楽しみ下さい。
 久石 譲 作曲《風の谷のナウシカ から「風の伝説」「鳥の人」》 は、ご存知長編アニメのための付随曲です。宮崎監督は、雑誌の対談で「(風の谷のイメージは)中央アジアの乾燥地帯なんです」と語っていました。今回のスラヴ特集の曲とは時代が違っても同じ地域をイメージした曲なので、共通する何かを感じていただけたらと思いす。
 第二部のモーツァルト交響曲第25番は、映画『アマデウス』の開幕の曲です。どうぞ出かけ下さい。

動画にアップされているシェーンフェルトの過去の演奏
https://www.youtube.com/watch?v=TO9voqCmBD8
https://www.youtube.com/watch?v=ruXe7reDExQ
https://www.youtube.com/watch?v=ahm8lRqdaKk

ニッポン、歴史チェンバロ事始め回顧録 連載15-5

楽器学の威力
 「楽器学Organology」の守備範囲は楽器全般であって、古楽器に限らない。しかし、いま現場ではバロック・ピッチという415Hzで演奏される「ご都合」ピッチがあるが、昔の実態はどうだったのか知ろうとすれば、オリジナルのチェンバロの振動弦の弦長測定が情報をもたらし、「ご都合」の意味がわかってくる。
 真理が解明されると、心に充足感をもたらすものだ。古楽、古楽器には、その資源になる贈りものがある。

真理解明の手法
 いろいろある手法のうち、残存楽器に残されたオリジナルのC弦長(中央ハ音のオクターヴ上つまり2点ハ音の振動弦の長さ)分析と連動して、古いチューニング・ピンに巻き付いたままの昔の弦破片を、冶金学的に分析して昔のピッチ高を類推する・・・等の楽器学は我々を納得させる。
    WTC第1巻タイトルのバッハ/リーマン律が根拠にしたバッハの螺旋模様バッハ螺旋 クリックで拡大

 しかし、ほかの手法、例えば2005年発表されたリーマン博士が根拠にしたバッハの螺旋模様(上)が「自筆」であっても、解釈に色々な立場があることをみせたし、また、楽曲様式の視点に立つ論評はさらに心もとない。
 例えばバッハのフルートソナタ。
 権威本『新バッハ全集1963年刊』から、ハ長調(BWV1033)と変ホ長調(BWV1031)等4曲が偽作?扱いで抜けた。研究が進むと愛好家は不幸になる?と思っていたら、2006年には上記BWV1033、1031等が『真贋論争はさておきBach所縁の曲』としてヴァイオリン曲と一緒に収載するNBA VI-5が刊行された。この出たり入ったり騒ぎが、明確な偽作の根拠がないまま「様式、作曲技法上の疑念」から動いているので、確かに真作らしき光を放つロ短調(BWV1030)などと較べたくなるけれど、愛奏してきた人たちの気持ちも汲んでほしいものだ。音楽作品は、愛奏する人たちのためにあるのだから。
 
つづく

楽器クイズ その2

2月10日のブログ 『楽器クイズ』は、第3問 「鍵盤について」 が残っていました。

楽器クイズ第3問  

第3問  下はカレスト楽器の鍵盤です。 クリックで拡大 上は楽器筐体に収めたもの。下は筐体から出した状態。

      Karest3.jpg
 
     Karest鍵盤

 この鍵盤のシャープ・キイの配列には、現代一般的な鍵盤と異なる特徴があります。どこが違うのでしょうか。

ニッポン、歴史チェンバロ事始め回顧録 連載15-4

古楽の贈りもの(その4)
 
ハードとソフト
 古楽からは楽器(ハード)と、その楽曲・音律等(ソフト)の密接な関係を教えられる。特に初期鍵盤楽器の音色・余韻・タッチ・音域等ハード面の特性から影響を受けた楽曲の成立事情を探ると、目からうろこの事実が浮上する。

 例えばピッチ問題。ルネサンス期には汎欧州的な基準ピッチがあったとする新説から、1538, Trasuntino(ブリュッセル楽器博物館蔵)を参考に、キューピッドと大胆なポーズのヴィーナスが描かれた1531, Trasuntino(RCM蔵 )を、現代の長三度下( f にあたる) a1=348Hzという低ピッチでコピー製作し、「内部支柱」がなくても変形せず天国的響きが得られた…等の日本から発信できそうもないレポートがある(東京コレギウム刊 拙著『便覧上巻』p.66/『便覧下巻』p.105、同付録G参照)。

    1531Trasuntino.jpg
   1531, Trasuntino(RCM蔵)

  ピッチだけではない。
 初期のモーツァルト作品、K.248《デュルニッツ・ソナタ》に詳細な強弱指示があるのに、晩期の超有名曲K.525《ハ長調ソナタ》に強弱指示がないのはなぜか

             K.525のオリジナル譜は左。
右は校訂者が強弱指示・スタカート、スラー、運指法まで記入した版。
K545.jpg  クリックで拡大

なぜ《月光ソナタ》第一楽章にダンパー解放指示があるのか・・・など思索するのは楽しい(拙著『Mozartファミリーのクラヴィーア考』p.88 「残響 楽曲への影響」に解説)。

つづく

通奏低音と藝大和声

古楽の贈りもの(その3)
 2013年11月24日の小ブログにも書いたが、バロック実践では通奏低音の数字視奏演習は必須で、ヘルマン・ケラーの『通奏低音奏法』(全音 現在絶版)も必要に迫られた拙訳だった。

                001.jpg ヘルマン・ケラー 『通奏低音奏法』(全音)

藝大和声
  いつの時代も、和声学の基になった通奏低音の重要性は変わらない。しかし、何たる皮肉か、日本の音大では『藝大和声』といわれる教科書が ン十年も席捲し続けた。その教科書で使われる記号や数字は、主筆・島岡譲先生が伝統的な表記法と異なる和音を示す記号として考案したもので、楽曲の和音の「機能」を中心としたアナリーゼにはよいが、通奏低音実技では全く通用しない。
 藝大和声の和音記号方式は日本の教育現場で定着してしまったので、伝統的な通奏低音分野で使われる数字、記号との関係があるのか無いのか困った通奏低音学習者がいたかもしれないが、関係はない。
 自分としては、20代の『芸大和声』がまだないころ学んだ「デュボアの和声学」は、伝統的且つ簡潔な数字と記号を使っており、すぐ通奏低音の感覚がつかめてラッキーだった。

               新しい和声

 教科書として新しく藝大と附属高校で採用されたという『新しい和声』が、音楽家に古楽の贈りものを認識させることになればめでたし目出度し。
 古楽界第一世代の多田逸郎氏から直接伺った話。英国大使館でヘンデルのブロックフレーテ・ソナタを演奏する機会があったとき、ヘンデルの通奏低音は決してやさしくはないのに、愛好家で伴奏者の「大使館員」が数字視奏をやってのけ、英国の奥の深さを知る体験をされたという。『藝大和声』脱却を機会に、我が国でもそのような光景に出会す時代がくるかもしれない。

つづく

ニッポン、歴史チェンバロ事始め回顧録 連載15-3

いろいろ脱線するものですから、久しぶりのニッポン、歴史チェンバロ事始め回顧録です。

古楽の贈りもの 
メディア
 IT時代とはなったが、情報を広める上での問題もある。日本音楽学会、オルガン研究会、大学等の紀要、論文集等々の労作は決して普遍的に読まれていない。雑誌が一番いい。かつての季刊『リコーダー』誌のようなメディアがあれば、プロ、アマ不問の刺激的な場が醸成されるはずである。
 2011年10月、新『季刊リコーダー』 が創刊されたようだが、発展を祈りたい。旧季刊『リコーダー』 が包括的に古楽全般にわたる話題を提供したような、また個人的な希望として、イギリスのチェンバロクラヴィコード、タンゲンテンフリューゲル等古い鍵盤楽器全般を採り上げる方針の季刊雑誌Harpsichord & Fortepianoの編集コンセプトであって欲しい。

通奏低音
 勿論、専門教育の「古楽効果」も期待できる。たとえばモーツァルトには、最後期のクラヴィーア協奏曲さえ数字記入があるし、ピリオード演奏から教えられる表現上のヒントもある。
 通奏低音はバロック初期創案の古い技法だが、その学習は主要旋律への拍節的配慮だけでなく、重複音や声部進行処理の「品格」等々、通奏低音を聴いただけで奏者の趣味と能力が見えてしまうからこわい。たかが伴奏というなかれ!
  昨年は二つの《フィガロ》を鑑賞した。どうしても全編にわたるチェンバロのレティタティーヴォ伴奏に惹かれる。演奏のひとつは、さる音大ピアノ科教授による数字→和音直訳式、アルペジオもパターン化した平凡な伴奏。もうひとつは当意即妙、オペラ専門に取り組む集団の無名のコレペティトーァによる見事な伴奏だった。70年代ころ、邦人によるオペラとバレーは鑑賞に堪えられないものが多かったが、んー・・・ここまで聴かせる若い伴奏奏者が遂に出てきた、という感慨だった。
 オペラのレティタティーヴォ伴奏は、カンタータやソナタの通奏低音とは種類・レベルの違う演奏を要求される。それを当人が認識しているかどうかで生じる差なのだ。 通奏低音の学習は今以て音楽力向上の素になる。鍵盤楽器の「伴奏上手」は「ソロだけ上手」より音楽力は高いといえるだろう。いま、古楽科のある音大以外、学生の通奏低音学習の重要性は認識されているのだろうか?チェンバロを音大の備品とする時代になったようだが、名器も奏者次第で活きるように、担当教員の意識次第で活かされないこともあるだろう。専門家教育のレベル・アップに資する古楽の役割領域、それと連動する古楽器製作活動の今後を思わずにいられない。
 数字視奏独習はピアノ、オルガン、キーボードでもできるが、音色・バランス等響きの感覚学習にはチェンバロを使い、アンサンブルすることが最も適していると思う。おまけに調律実技学習を迫られる。

つづく

楽器クイズ その1 の答え

第1問 
 中央部の「第二の響板風薄板」で隠れているところは除外して、左右に見える響板裏面などにはオリジナルの部材のほかに後補のリブがいくつか接着されています。
 番号をつけた部材のうち、後補の部材の番号を答えなさい。

      KAREST (3)

 考え方と答え
 オリジナルのリブは、実は1月12日の小ブログ『懐古 KAREST楽器』の記事冒頭で示したKAREST楽器の平面図にでています。湾曲したオリジナル・ブリッジを挟む二本の細棒だけがオリジナル。それ以外のリブ3,5,6は後補です。
 リブ以外のオリジナル部材のうち、1はピン板。第2問の答え=ヒッチピンレールの番号は7で、側板裏面を左上方へ延びている部分です。
 ヴァージナル特有の左右にあるブリッジのうち、KAREST楽器の平面図中、左上に伸びている黒の長い棒が左のブリッジで、振動に参加しています。8は、その裏面に相当する位置の謎の部材で、なぜ謎かというと、ブリッジ裏面に裏打ち材は不要だから、おそらく後補。

追記・KAREST楽器の音色
 この左ブリッジの位置から判断すると、音色は多分ヴァージナルの柔らかい音ではなく、チェンバロ風な浸透的な音色だったと思われます。

つづく


楽器クイズ その1

久しぶりの楽器クイズ 映像はクリックで拡大して観察して下さい。

 次の写真は、あるオリジナル・チェンバロの最高音部響板にひび割れが多数でき、十九世紀に手当した跡を底板を外して見せています。響板に接合してある多数の四角い不適切な木片など、部材名を矢印で示したもの以外は、すべて後補の処置です。

              高音部ヒビ 2

 O’Brienによると、響板の厚みは1640年作Andreasチェンバロがテナー域の3.8mmからバス端の2.4mm、高音端の2.4mmまでの変化、1611年作Ioannes (Hans II世)のミュゼラー・ヴァージナルは3.4mmから2.4mmの変化があるという、柾(まさ)目の薄板ですから最高音域のひび割れは珍しくありません。しかし、これほど多いとは驚きです。200年以上経つとこのようになるのでしょうか。そして、矢印で示した部材名以外が、後補の処置材であると皆さんすぐお分かりでしたか。

                 Karest2.jpg

それでは、目下第二の響板繋がりで観察している 上掲のKAREST楽器について出題します。

              KAREST (3)  おなじみのカレスト楽器も響板裏面には後補の材が…

第1問 中央部の「第二の響板風薄板」で隠れているところは除外して、左右に見える響板裏面などにはオリジナルの部材のほかに後補のリブがいくつか接着されています。
 番号をつけた部材のうち、後補の部材の番号を答えなさい。

第2問 番号をつけた部材のうち、ヒッチピンレールの番号を答えなさい。

第3問 は鍵盤について…次回出題します。

個展・水彩家族で楽器談義 その六

           タンジェント、ロゼッタ、ブリッジ、チューニング・ピンに注目
              IMG_4613.jpg クリックで拡大

             IMG_4612.jpg クリックで拡大
       まばらにかけたクロスと 分割キイを備えたC/Eショート・オクターヴに注目

クラヴィコードのタンジェント

三上二郎さんとの製作上の情報交換で出たいろいろなお話のうち、
「チューニング・ピンは真鍮の丸棒を加工」
 これは納得です。鉄クギが材木の中でしばしば錆びつくように、チューニング・ピンも錆びついて困ることがあるので、鉄でなくてはならないわけではない…でも、円筒形の真鍮の丸棒ではルーズピンになったとき、追い打ちが効かないので先を細くしておく必要がありますね。
「キイ材は秋田ヒバ」
 これも思いがけない材でした。軽くて左右にソリがこない材なら合格です。

さて本論のタンジェント。
 クラヴィコードのタンジェントとは、打鍵すると弦に当たり音を出すキイの奥に打ち込まれている真鍮片です。
        Tangen-1.jpg

 シーソーのようにキイが動くとタンジェントの打弦面の動きは円弧を描いて上下するので、複弦の場合、弦2本を同時に打弦するにはタンジェントの打弦面を観察し、不揃いならヤスリがけして角度調整が必要。チェンバロでいえばヴォイシング調整にあたります。そのあたり、思ったよりクラヴィコードのメカは微妙ですね。

チェンバロとガンバのジョイント

チェンバロとガンバのジョイント

 昨年7月、東京でのリサイタルから半年経て、小百合ちゃんから、近くチェンバロとガンバのジョイントコンサートを開催する旨、案内をいただきました。
今回、チェンバロの小百合ちゃんは《イタリア協奏曲》。ガンバの折原さんはC. Ph. E. バッハという父子の作品を組み合わせたリサイタルも面白い。オススメです。

http://tokyocollegium.web.fc2.com/sayuri.pdf
 日時、場所
2018年2月19日(月) 19時00分~21時00分(東京公演)
松本記念音楽迎賓館 Aホール (東京都世田谷区岡本2-32-15)

懐古 KAREST楽器

KAREST楽器の取材で

Karest図面


 クラヴィコードはユガミやすい構造であること ⇒ 第二の響板のこと ⇒ 1548, Karest, Ioesヴァージナルのこと。

と話題を進めるために、アルバムからKAREST楽器の必要な写真資料をいくつか抽出しました。皆さんも覚えがあると思いますが、そのような作業では、古い資料ほど懐古的に眺めてしまい時間がかかってしまいます。

 写真資料のうち4枚を御覧下さい。すべてクリックで拡大できます。


        Karest  1548, Karest, Ioesについて博物館員から説明を聞く渡邉順生氏 

KAREST楽器の正面から鍵盤とキイ・ウエルをみるKarest3.jpg


    楽器から取り出した鍵盤Karest鍵盤

 ベルギーで、KAREST楽器を写してきた故・柴田君が、オランダでは、写真嫌いだったという故・レオンハルト氏と珍しいツーショット。

                  レオンハルト柴田

 二人共鬼籍入りした今、45年ほど前の貴重な記録となりました。

 このあと渡邉、柴田の両君は、さらにヨーロッパ各地のオリジナル楽器を尋ねて博物館とコレクションを訪問旅行。拙著『オリジナル楽器便覧』上・下巻 の元資料になる貴重な情報をもたらしてくれました。


 

ごあいさつ + KARESTの底から見た内部

新年おめでとうございます

 お正月、関東は晴天の三日間でした。

 時々脱線するチェンバロ・オタク向けブログ、ご覧いただきありがとうございます。

 今年の脱線第一号は、シェーンフェルトのメンバーからのお声がかりで行く
「ウィーン・リング・アンサンブル」、6日の午後のサントリー・ホールでのコンサート。

http://www.kajimotomusic.com/jp/concert/k=629/

 20年前に初めて聞いたこのアンサンブルは、たった9人で立派なオケのサウンドを響かせたので驚きました。
 サロン・オケをする気になったのはそれ以来です。ウィーンのプロの合奏技術は感動ものです。お誘いしたいと思っています。

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 次は、現行ブログの追補画像。

KAREST楽器の底から見た内部です。

        KAREST クリックで拡大

 ジャックを支える下部ガイド兼「第二の響板ふう」板材は、ジャックの数だけ開孔した写真中央全面です。

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 それから、クラヴィコードの変形防止策として、
「底板を2層にして合成する。接着するとき逆方向のソリを加味する」
のが有効、というアドバイスを高橋さんからいただきました。

個展・水彩家族で楽器談義 その五

第二の響板

  優れたクラヴィコードを製作される高橋辰郎さんと第二の響板のことを電話で話題にしたところ、あっさり

「そりゃ効果ないでしょう」

というお答えでした。

 響板の下が二層で、第二の響板がある構造は、プレ・ルッカース期の重要楽器、「1548, Karest, Ioes ;(下) 」にも類似の構造があります。一見、イタリアン・ヴァージナル風だがボックス・スライドではなく、「第二の響板ふう」板材でジャックを支える方式等々の細部に非イタリア的特徴との混交型楽器。
 このカレスト・ヴァージナルは、オリジナル古楽器を研究する者にとても参考になった共著本(Edwin M. Ripin,‘On Joes Karest’s virginal and the origins of the Flemish tradition’, Keyboard Instruments: ed. Edwin M. Ripin, Edinburgh, 1971/77, pp.67-75. 参照)で、 女流画家Catharina_van_Hemessen_の描いた肖像画(ケルンWallraf-Richartz美術館蔵 <ヴァージナルと少女> )とともに紹介され、

             Hemessen.jpg  クリックで拡大

 それに、1581年にFrans Floris が描いた『ベルヘム・ファミリーvan Berchem Family』(Wuyt-Van Campen en Baron Caroly美術館蔵 )等、

            van Berchem Family  クリックで拡大

「フランドル絵画」にはKarest タイプのフレミッシュ・ヴァージナルが写実描写されていることを知りました。

 ところで現代の研究家O’Brien の報告によると、響板下63mmに位置する「第二の響板ふう」板材は、それ自体音響機能はなくむしろアクションの雑音を拡大しており、「ノイズ・ボード」だそうで、むしろアクションの雑音を助長するだけの役だったようです。
 製作者Karestが、「第二の響板ふう」板材に音響機能をもたせたかったのか不明です。しかし、結果はアクションの雑音を拡大しているのですから、楽音を拡大する本来の「第二の響板」を研究してほしかった
    
                Karest 1548, Karest, Ioesを博物館員から説明を聞く渡邉順生氏

 Ioes Karest については《メモ》プレ・Ruckers 時代の工匠(下巻p.127) および付録C:年表 アントワープ(アントヴェルペン) と オランダ: Ruckers 時代の前後(下巻p.159) 参照。
 下巻 p.**とは、東京コレギウム刊・拙著『オリジナル楽器便覧』の下巻 の参照ページ

 
つづく

個展・水彩家族で楽器談義 その四

リスティング・クロスのフェルトと第二の響板

なぜ音が小さいクラヴィコード
 クラヴィコードの歴史はチェンバロのそれより古く、「チェッカー」がクラヴィコードのこととする説が正しいとすれば、クラヴィコードは十四世紀半ば(1360年)に記録され始める最初期の鍵盤楽器として登場しました。弦は打弦・撥弦いずれの場合も、ある周波数で「腹(ループ)」と「節(ノード)」を構成しながら振動します。「節」とは振幅がゼロ‥つまり振動しない部分。クラヴィコードの演奏では、タンジェントの打弦点が振動の「節」を構成しながら進行するので、それは、立木の間に張ったロープを叩くのではなく、木に縛り付けた部分、つまりロープの「結び目」を叩くような行為です。それでも打弦したときの運動エネルギーが漏れ伝わって辛うじて弦が振動し、もう一方のノード点であるブリッジを介して響板から幽かな音が余韻として聞こえるのです。
 漏れたエネルギーが聞こえてくるのですから、音は小さい筈。少しでも大切にする手段のひとつがリスティング・クロスという弦に巻きつけるフェルトの巻き付け方。
 製作者・次郎さんが語るところによりますと、「作ったクラヴィコードはこれが3台目で、第2作には第二の響板を試行。効果はほとんどありませんでした。リスティング・クロスという弦に巻きつけるフェルトは、Brauchli先生の示唆では、織物のようにたっぷりではなくまばらに掛ける」のだそうです。
 クラヴィコードはピアノ出現後の十八世紀末でも、専用弦(英:アン・フレッテッド/フレット・フリー 獨:ブントフライ)タイプ(例;Haydnの所有伝承があるロンドン;王立音楽大学蔵の:1794, Bohak, Johann )(下)だけでなく共用弦(英:フレッテッド 獨:ゲブンデン)タイプも作られ続けた事実から、その表現力が当時の人々にとっていかに魅力的であったかがわかります。

          1794, Bohak, Johann 1794, Bohak, Johann

実例
 次にオリジナル/モダンの作例から、どれがBrauchli先生の教えに近い巻き付け方をしているか観察しましょう。写真はクリックで拡大します。

例1ラッセル 例2モダン2 例3ca1620Mirrey.jpg 例46ca1620Mirrey.jpg

 そう、Brauchli先生の教えに近い巻き付け方は、例3,4です。例1はラッセルコレクションのオリジナル古楽器なのに、たっぷり巻き付けています。
 おまけ情報:例3楽器は、スパイン中ほどで蓋との隙間が拡がっていることが見てとれますね・・・。

第二の響板 
 響板の下が二層で、「第二の響板」になっている構造は、プレ・ルッカース期の重要楽器、「1548, Karest, Ioes ;(下) 」にもあって、現代のルッカース研究家O’Brien の報告によると、むしろアクションの雑音を助長するだけの役だったようです。
 一見、イタリアン・ヴァージナル風だが、ボックス・スライドではなく、「第二の響板」ふう下部スライドでジャックを支える方式等々の細部が非イタリア的特徴との混交。その「第二の響板」は、それ自体音響機能はなくむしろアクションの雑音を拡大しており、「ノイズ・ボード」だとしているのです。
    
         Karest2.jpg 横から見た1548, Karest, Ioes
                  

つづく

個展・水彩家族で楽器談義 その三

続・形姿保持が困難なクラヴィコード

 前号で示したクラヴィコードの構造図(ジルバーマン作)clav.jpg
 A:スパイン(用語集152頁)  B:ピン板(用語集226頁)  C:サウンド・ボックス  D:バランス・レール(用語集217頁)  E:底板(用語集161頁)

から観察すると、弦張力の方向に対抗できる部材は、Aのスパインしかありません。Cのサウンド・ボックスを構成するやや背の低い周囲の板材はBのピン板を支えても、弦長力に対して全く対抗できません。Dのバランス・レールを底板に接合してもサウンド・ボックスまでしか頑張れない。鍵盤手前は、サウンドウエルがコの字に枠が作られていて弦長力に対して無力です。どうしても底板の記号EのあたりからU字に曲がってくるのです。

それについて、以下は三上次郎さんからご紹介いたクラヴィコードの研究家Brauchiliの説明、

「形状保持困難の観点では、unfrettedへの進化の過程でクラビコード幅が拡大し、そ の結果冗長される鍵盤キーの構造的な欠陥を補う為に、弦を斜めに張る様になりまし た。その為に楽器を捻じ曲げる力が発生し、筐体の形状が大きく変化する様になった 訳です。Brauchli先生は『The Clavichord (Cambridge, 1998)』の中で、
....This twisting can be observed on most surviving early clavichords, while those with strings parallel to the keyboard have remained flat. Makers sometimes tried, often unsuccessfully, to solve this problem by introducing diagonal reinforcements on the bottom of the instrument....
 このねじれは、ほとんどの生き残った初期のクラビコードで見ることができますが、キーボードと平行な弦は平らなままです。 メーカーは、機器の底面に対角形の力を導入することで、この問題を解決することはしばしばうまくいかなかった」

 
 つまり、Brauchli氏はクラヴィコードのねじれは当り前で、そういう楽器だというのです。往時の絵画にねじれが描かれていれば写実的なイコノグラフィーとして評価に耐える絵だと言えるわけです。
 そういえば前・小ブログで掲載したオリジナル・クラヴィコードもよく見ると、開けた大屋根下縁の直線と比べてスパイン中央部の隙間が広がっていますね(下 写真の矢印)
        clav2.jpg

 日本では、輸入楽器も多く、この「当り前の」問題をおこすと社会的に厄介になりそうですですね。

 クラヴィコードの改良、改善努力のひとつにパンタロン・ストップ があります。用語集、218頁参照。
            「用語集」は、東京コレギウム刊の拙著『チェンバロ クラヴィコード 関係用語集』の略


つづく

個展・水彩家族で楽器談義 その二

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 絵とバロック音楽のコラボができる三上さん。羨ましいご兄弟です。
 さて、クラヴィコード製作を体験して浮上(前々回のブログに列挙)した以下のこと

1.クラヴィコードはこれで3台目。
2.第2作は第二の響板を試行。
3.フェルトは、織物のようでなくまばらに掛ける。
4.チューニング・ピンは真鍮の丸棒を加工。
5.キイ材は秋田ヒバ。
6.タンジェントの動きが円弧なので、複弦の場合、弦2本を同時に打弦するにはタンジェントの打弦面をヤスリがけが必要。
7.クラヴィコードは元の形姿保持が困難。弦張力で底板やスパインが反る。
  著名な研究家・B. Brauchli曰く「クラヴィコードとはそういうもの」。


を順に考えてみます。

1.クラヴィコードはこれで3台目。
   第1作は、伝・ハンス・ミュラー作 1540年頃のモデル(ライプツィヒ大学楽器博物館蔵)に近い、モノコード的な初期の構造のクラヴィコードでした。

               ライプチヒclv クリックで拡大

 このモデルは、後期のものとはかなり鳴らすコンセプトが異なりますが、形状は長方形の奥の隅を切り落とした変形。ブリッジは直線で弦に対して直角。ベアリングはダウンだけのサイドなし。

 当時の画家、たとえばヘラルト・ドウ等が描いた楽器は写実的に描写されています。
 初期楽器の観察はそれくらいにして、ここで、次のような一般的な後期のクラヴィコード
     クラヴィコード

の内部構造を見てみましょう。

            クラヴィコード無題クリックで拡大

 クラヴィコード内部
作図・柴田雄康

この図から、話題 7.「クラヴィコードは元の形姿保持が困難」の理由 を読み取り、理解できれば、はなまる合格がもらえます。


つづく

個展・水彩家族で楽器談義 その一

 形姿保持が困難なクラヴィコード
 
個展・水彩家族」 に行ってきました。
 クラヴィコードとスピネットが展示されていましたので、絵を見に行ったのに楽器の構造・製作談義を2時間。楽器を作る者としては、楽しい午後となりました。

 出品された2台のクラヴィーアの蓋内面の彩画が、スピネットは既製の蓋を外して、千葉公園の池に咲く古代・大賀ハスのアップ。
           IMG_4603.jpg クリックで拡大

クラヴィコードは鳥海山の お釜の遠望。

           IMG_4562.jpg

 クラヴィコード作りは未経験の私・野村は、スピネット出品の三上達也さんの弟御・次郎さん製作のクラヴィコードに大いに興味を惹かれ、製作上の技術情報をいろいろ頂きました。以下、列挙してみます。

1.クラヴィコードはこれで3台目。
2.第2作は第二の響板を試行。
3.フェルトは、織物のようでなくまばらに掛ける。
4.チューニング・ピンは真鍮の丸棒を加工。
5.キイ材は秋田ヒバ。
6.タンジェントの動きが円弧なので、複弦の場合、弦2本を同時に打弦するにはタンジェントの打弦面をヤスリがけが必要。
7.クラヴィコードは元の形姿保持が困難。弦張力で底板やスパインが反る。
  著名な研究家・B. Brauchli曰く「クラヴィコードとはそういうもの」。


 次回から上掲の1~7について詳説いたします。


つづく